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家族を守るのも
立派な夢だと思う。

井野 和真
海の仕事から陸の仕事へ

正直、転職に迷いはありました。生まれ故郷の高知に住む母は猛反対でしたしね。茨城県の大洗と北海道の苫小牧をつなぐ商船フェリーの乗務員。これが私の前職です。給料も高めで、待遇に不満なし。勤務は20連勤、10連休の変則勤務。20連勤が終われば、すぐに実家に帰っていました。もちろん高知までの飛行機代を含めた往復の交通費は、会社が全額支給。「そんないい会社を辞めたら後悔するよ」と、転職の相談をした母には叱られもしました。
事の発端は、新入社員の頃から可愛がってくれた先輩の誘い。「会社を辞めて、一緒に軽貨物の運送会社を始めないか」。「陸の仕事って、今より稼げるんですか」と半信半疑の自分。「まずこの会社で働いて開業資金を貯めて、1~2年後には独立。二人でやれば絶対にうまくいくし、今よりも稼げるから」と見せられたのが、K-WINGの求人広告でした。

1ヵ月に1度の涙のお別れ

転職の誘いに心が動いたのには、もう一つ理由がありました。大切な彼女の存在です。自分が地元の専門学校生で、彼女が高校生の時から交際がスタート。2年ほど付き合った頃には、彼女と結婚すると心に決めていました。この彼女が仕事に戻る時に空港まで見送りに来て、毎回泣くんです。「また20日間も会えなくて、寂しい」って。これが辛かったんですよね。結局、先輩と一緒に夢を追うことを決意。すぐに会社を辞めて、K-WINGに転職しました。
もちろん最初は苦労の連続。一番大変だったのは土地勘が全くなかったこと。Naviとにらめっこしながらの配送は、時間ばかり食って非効率。でも仕事に慣れ、裏道や効率のいい配達の仕方を覚えると配達も早く終わり、自由時間も増える。それが面白くなってきたんです。何よりも実際に50万円前後も稼げたのには、本当に驚きましたよ。

サプライズの結婚パーティー

今は付き合っていた彼女と結婚し、一緒に住んでいます。結婚を先輩に報告したら「会社で結婚パーティーをやろう」という話に発展。社長や専務、仲間たちみんなが参加する手作りパーティーの準備が始まりました。当日は彼女を車に乗せて買い物に。途中、「忘れ物をとりに会社に寄るから、社内で待ってて」と会社に連れていき準備は完了。すぐに電気が消え、先輩が作成した映像が流れて、サプライズパーティーの始まりです。テーブルに並んだ料理の中には社長手作りの一品も。元パティシェだけあって味も本格的でした。パーティーの途中で、私がプロポーズの言葉を読み上げ、結婚指輪を交換した時は、みんなの拍手が嬉しすぎて胸がいっぱいに…。実はこの時すでに独立の夢は封印。先輩にも会社で働き続けたいと伝えていました。K-WINGにはまだまだ可能性がある。そう確信したからです。

生活は安定。子供も生まれます。

妻は関東での暮らしが初めて。結婚後は食べログサイトで見つけたお店で食事を楽しんだり、各地のテーマパークで遊んだりと、二人で新婚ライフを満喫しています。今年、子供が生まれる予定なので責任も重大。今はとにかく一生懸命働いて家族を守ることが目標。子供が生まれるまでには、課長に昇進したいと思っています。